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SADO
「いつかパラソルの下で」 森絵都



柏原野々は天然石を売る雑貨屋で働く25歳の独身女性。
厳格な父の教育に嫌気がさし、成人を機に家を飛び出した。
そんな父も死に49日の法要を迎えようとしていた頃、生前父と関係があったという女性から連絡が入る。
世間一般にはごくありふれたエピソードなのかもしれないが、柏原家にとっては驚天動地の一大事。
兄と妹にこのことを知らせると、真偽を探るため、兄妹三人で父親の足跡を追うことになってしまうのだが・・・・・・。
-----瑞々しい筆致で綴る、大人のためのハートウォーミング・ストーリー。

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森さんとは小学校時代に「宇宙のみなしご」を読んで以来のお付き合いですが、
ううむ、今回はあんまりグッときませんでしたなー。

爽やかなんですけどね。
本のコト。 comment:0 trackback:0
puzzle
「模倣の殺意」 中町信



七月七日の午後七時、新進作家、坂井正夫が青酸カリによる服毒死を遂げた。
遺書はなかったが、世を儚んでの自殺として処理された。
坂井に編集雑務を頼んでいた医学書系の出版社に勤める中田秋子は、彼の部屋で偶然行きあわせた遠賀野律子の存在が気になり、独自に調査を始める。
一方、ルポライターの津久見伸助は、同人誌仲間だった坂井の死を記事にするよう雑誌社から依頼され、調べを進める内に、坂井がようやくの思いで発表にこぎつけた受賞後第一作が、さる有名作家の短編の盗作である疑惑が持ち上がり、坂井と確執のあった編集者、柳沢邦夫を追及していく。
著者が絶対の自信を持って読者に仕掛ける超絶のトリック。

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気付きませんでした。
描写があまりに違うのでちょっとおかしいなー、なんて位には感じましたが、その程度。

流れとしてはちょっと都合良過ぎる感もありますが、気にならないくらいのものです。
あ、でもこの文章はきっと男性が書いたんだろうな、という匂いはしたかなぁ。
それが良い悪いということではなく、ですけど。

本作品は30年以上前に江戸川乱歩賞の最終候補作となりました。
その後タイトルも幾度となく変わり、加筆修正もされたようで、読んでいて埃をかぶったような古臭さは感じられませんでした。

まだまだ出会っていない作家さんは沢山いらっしゃいますね。
本のコト。 comment:0 trackback:9
普通でいるということ
「名もなき毒」 宮部みゆき



どこにいたって、怖いものや汚いものには遭遇する。
それが生きることだ。財閥企業で社内報を編集する杉村三郎は、トラブルを起こした女性アシスタントの身上調査のため、私立探偵・北見のもとを訪れる。
そこで出会ったのは、連続無差別毒殺事件で祖父を亡くしたという女子高生だった。

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待ってました!
予約してから早○ヶ月…
やっと、やっと私の順番に!!わーい♪

本作では「誰か」でも登場していた杉村さんが再度事件と関わっています。
でも読んでいなくても全く問題ないし、私はダメダメなことに結構忘れていました…。


理不尽な世の中。
その中で生きる人々の怒り。
蔓延る毒。

紙パック飲料に注入した青酸カリによる殺人事件と同時に、↑の女性アシスタント関係の問題も進行していくわけですが。
これが本当に恐ろしいです…。

どんな思考回路しているの!?と疑ってしまう言動が多々あるんですが、この子ちょっとおかしいんじゃないのと切り捨てることは出来ないんです。
そこで起こっていたことと規模の違いはあるかもしれませんが、身近にないとは言い切れないし、実際にあり得る事で。
と言うか私は実際に体験しましたし…。

そう納得すること、出来ちゃうような世の中であることがまたねぇ…。
世知辛い、という言葉だけでは足りないですね。

でも主人公さんの性格やその周りの方々のキャラクターもあってか、全編ピリピリとか暗いとか、そんな事は全くありません。
なかでも秋山さんとゴンちゃん、2人のかけ合いが良かったなぁ。
脇を固めている方々もしっかりと描いてくれているので、本当に安心して読めます。


と言っても宮部さんの現代ミステリを読むのは久々で(近しいのはファンタジーや時代物でした)、でもやはり…止められませんな。
「楽園」も予約してありますが、現在の予約数ランキングではホームレス中学生に次いで2位でしたので(本書も未だにランクインしてました…)、これはまた大分待つことになりそうです…。

まあ、楽しみは後にとっておく、ということでしょうかね。
本のコト。 comment:0 trackback:2
孤愁
「サウダージ」 盛田隆二



「サウダージ」、それは、失われたものを懐かしむ、さみしい、やるせない想い―。
日本人の父とインド人の母の血をひく裕一。
若いパキスタン人労働者シカンデル。
日系四世のルイーズ。
裕一の行きつけのバーの雇われママ、フィリピン人女性ミルナ。
それぞれが癒しがたい喪失感を抱きながら、東京に流れ着き、出会い、そして別れていく。
人々の胸に去来する、やるせない想いを描く傑作長編。

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お初です。
著者の別の作品が気になっていて、たまたま出会ったこちらの作品を先に手にした次第です。


ううむ。
なんとももどかしい。
主人公の生き方が、見ていて喉の辺りが痒くなってくるような感じです。
所々で不快な気分になりもしました。

うん、でも、まだ1冊目ですからね。
まだわかりませんから、他の作品も手に取るかもしれません。
本のコト。 comment:0 trackback:1
歯を大切に
「シンデレラ・ティース」 坂木司



じっと我慢していても、夏は動かない。
歯も治らない…。
個性豊かなデンタルクリニックのスタッフと、訪れる患者さんたちがそれぞれに抱えている、小さいけれど大切な秘密。
都心の歯科医を舞台にした、ひと夏の青春小説。
シンデレラ・ティース/ファントムVS.ファントム/オランダ人のお買い物/遊園地のお姫様/フレッチャーさんからの伝言

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坂木さんの作品はいつもホームズとワトソンのような役回りの男性の方々が登場しますが、今回はそれが男性と女性で尚且つレンアイ要素も入っておりました。

舞台はタイトルからも察せられる、歯医者さんです。
私も歯医者さんのあの匂いとか削る音とか凄く苦手で長い間行っていませんが、本書に登場するようなクリニックならば行きたいかも。
今回はタイムリーなことに社の先輩がちょうど歯医者さんに通っている時で、通院しているクリニックでの出来事等を聞かされていたこともあり、余計にそう思えたのかもしれませんけどね。


「切れない糸」を読んだ時にも思ったことですが、身近なお仕事(前回はクリーニング屋さん、今回は歯医者さん)についても丁寧な説明がされているんですよねぇ。
見方が変わりますよ、本当に。

そして相変わらず登場する食べ物がなんて美味しそうなんだ…!
本のコト。 comment:0 trackback:4
箱天神
「被害者は誰?」 貫井徳郎



豪邸の庭に埋められていた白骨死体は誰なのか?
犯人が黙秘を貫く中、警察は応酬した手記をもとに、被害者の特定を試みるが…。
警視庁の桂島刑事から相談される、迷宮入り寸前の難事件の数々。
それを解き明かすのは、頭脳も美貌も態度も規格外のミステリー作家・吉祥院慶彦。
痛快無比!本格推理の傑作。
被害者は誰?/目撃者は誰?/探偵は誰?/命探偵は誰?

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びっくりしました。
意外というか、イメージと違うといいますか。
私も著者の作品をそんなに読んでいるわけではありませんが(せいぜい5冊〜くらいです)、今まで感じた雰囲気とはガラリと変わっていました。

底意地の悪い先輩となんだかんだいいように使われる後輩のやり取りは同情してしまうものではありますが、どこかおかしくもあり。
全体的に軽快で、いつものどこか影のある空気はなりを潜めていました。

解説にあったような「マニアックなミステリ」とは残念ながら気付きませんでしたが、一話目は被害者が分からず特定する過程が描かれていますし、三話目では先輩の書いた小説で探偵役(先輩)が誰なのか読み進めながら話が進んでいたりして。
最後まで楽しませて頂きました。

こういったテイストもいいですなぁ。

でも、途中で断念しそうでした。
一話目「被害者は誰?」に出てくるオバちゃんや妹さんが、とてつもなく不快で…。
特にオバちゃん。
面の皮が厚すぎるのでは…。
本のコト。 comment:0 trackback:1
虚像の人
「水上のパッサカリア」 海野碧



腕の良い自動車整備工・大道寺勉は3年半前からQ県にある湖畔の借家で、一回り近く年下の片岡菜津と穏やかに暮らしていた。
半年前、暴走族の無理な追い越しによる交通事故に巻き込まれ、菜津が死んだ--。
菜津が育てた飼い犬と静かな暮らしを続けていた11月のある日、勉が帰宅すると昔の仲間が家の前で待っていた。
菜津は謀殺されたのだという、衝撃的な事実を携えて…。

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日本ミステリー文学大賞新人賞の作品です。
生きてきた中でそれなりに本や文章に親しんできたんじゃないかな、と思える匂いがしました。
でも文章はどこかぎこちないような印象だったかなぁ。

丁寧に情景を説明しようとしてくれている感じがするんですが、ちょっと言葉を使いすぎているような、使っているわりにはその役目が果たされていないような。
読み慣れているけれど、描き慣れてはいない風にみえました。

話の方はというと…なんというかまあ…
主人公さんがスーパーマンです。
特殊な過去があるからなんですけど、それにしたって何でも出来すぎッス。

そして途中までの女性蔑視にも取れるような思考や行動の数々…。
なんだかなぁ、とちょっと白けてしまうところもありました。

んー、中盤〜後半、事が上手く運ばれすぎているので、もう少し別の展開でも良かった気がします。
本のコト。 comment:0 trackback:0
渋谷の片隅で
「インディゴの夜」 加藤実秋



「クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれるホストクラブがあればいいのに」
――すべては女性ライター・高原晶が、大手出版社の編集者・塩谷に漏らした何気ない一言から始まった。
謎めいた美形の敏腕マネージャー・憂夜の助力を得て、二人は一風変わったホストクラブ
<club indigo>を渋谷の片隅に開いたが、順調な経営とはうらはらに常連の客が殺され、店のナンバーワンに疑いがかかる。
晶は個性豊かなホストの面々とともににわか探偵団を結成、真犯人探しに奔走する!
インディゴの夜/原色の娘/センター街NPボーイズ/夜を駆る者

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ハジメマシテの方です。
印象から言えば、石田さんのIWGPみたいな感じでしょうか。

あちらは池袋のストリート。
こちらは渋谷の一風変わったホストクラブ。

本書の方がハード過ぎず、決まりすぎていない感がありました。
つまりは取っ付き易かったのです。
どちらも読み易いことには変わりなく、軽妙な語り口で若者たち独自の文化を、
街のイマを描こうとしてるところは共通してるかとは思います。


主人公さんが経営しているホストクラブのホストさんたちが、なんだか皆さんとても心根のいい方たちばかりでした。
よくもまあ集まったものだと、言わんばかりの。
そこも腕の見せ所、ということでしょうか。
マネージャーさん、結局一番正体が掴めないまま終わっちゃいましたけどね。

話は途中で全てわかってしまいますが、登場する人たちの個性が強くて割かし楽しませて
頂きました。

んー、また読んでみようかな。
本のコト。 comment:0 trackback:0
珍妙珍奇噺替
「東亰異聞」 小野不由美



帝都・東京、その誕生から二十九年。
夜が人のものであった時代は終わった。
人を突き落とし全身火だるまで姿を消す火炎魔人。
夜道で辻斬りの所業をはたらく闇御前。
さらには人魂売りやら首遣いだの魑魅魍魎が跋扈する街・東亰。
新聞記者の平河は、その奇怪な事件を追ううちに、鷹司公爵家のお家騒動に行き当たる…。
人の心に巣くう闇を妖しく濃密に描いて、官能美漂わせる伝奇ミステリ。

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十二国記関係以外の作品を読むのは初です。
魑魅魍魎が跋扈する、なんて聞くとどんな世界よと、どこか十二国記のようなものかしらとも思いましたが、また違った世界が作り上げられていました。

でもまさか、ああいう方向へ持って行くとは。
うむむ。
本のコト。 comment:0 trackback:0
カルテット
「光と影の誘惑」 貫井徳朗



銀行の現金輸送を襲え。
目標金額は一億円――。
平凡で貧しい日常に鬱屈する2人の男が出会った時に、悲劇の幕は上がった。
巧妙に仕組んだ現金強奪計画。
すべてがうまくいくように思えたのだが……。
長く孤独な誘拐/二十四羽の目撃者/光と影の誘惑/我が母の教えたまいし歌

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相変わらずうまくまとめておりますなぁ。
そして人間の薄暗いところも描かれております。

全体的にダークサイドを描いているだけあって漂う雰囲気も決して明るくは無かったんですが、「二十四羽の〜」だけはちょっと感じが違うかも。
「長く孤独〜」は子どものまっすぐさで余計に痛々しい気分にさせられました。

途中からちょっと疑問符は浮かびましたが、ラストが想像出来なかったのは「光と影〜」。
人間、お金が絡むと怖いですな。
「我が母の〜」は苦いです。
そして主人公に軽く反発心を抱いてしまいました。

苦手だ…。
本のコト。 comment:0 trackback:0
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